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ブートレッグシリーズ③

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昨日、発売された「フィルモアイーストライヴ」
 
やっと出たと言うべきか。
ついに出たと言うべきか。
悩むところです。
 
フィルモアイースト4連荘の完全版です。
 
これが2年前に出ていたら、私は諸手を挙げて歓喜するんだけど、
2年前にブートレッグでほぼ完全化されてしまったブツなんだよなあ。
 
タイトルがブートレッグシリーズなので、ブートレッグの後塵を拝する 意味かい?
と突っ込んでも仕方ないのだけど、
公式版の後手ぶりが、何とも情けない。
 
一片の光は
「出さないより出した方が良い」と言う事くらいでしょうかね。
 
わしは、基本的に海賊版は嫌いです。
 
理由は第1に 非合法であること。
第2に 著作権が保護されてないこと。
 
第2の理由が特に嫌いになる理由です。
 
ミュージシャンに全くお金が入らない海賊版が音楽界を良い方向に進めるとは全く思わないからです。
 
特にCDが出来てから、おかしい。
誰でも簡単に作れるCD。
大量に安価に作れる。
レコード時代はそんな簡単にはいかなかった。
海賊版屋も必至こいて採算ベースを計算して闇商売していたものだ。
そこには当然、犯罪と背中合わせの危険をはらんでおり、
その覚悟があったから、内容の良いものをチョイスしていたものなのだが、
 
CDになって、簡単にコピー出来る時代が来て、ピンからキリまで出るようになった。
特にマイルスに関する限り、ありとあらゆる音源が世間に出たと言っても過言ではないだろう。
 
そんな時代にあえて公式版を出すなら、当然海賊版を凌駕する出来栄えでなければならないはず。
 
それなのに、それなのに。
海賊版の焼き直しと言うべきブツが公式発売されたからと言って、
歓喜できる訳もない。
 
このブートレッグシリーズ第3弾になるのだが、
このブートレッグシリーズと言うタイトル、何とかならんもんかね。
 
相変わらず猿の一つ覚えみたいに「ボーナストラック」なる曲を入れれば良いってもんじゃないだろ!
 
大体、何に対するボーナスなんだい?
「今までの海賊版には入ってなかった曲ですよ」って意味かい?
 
わたしゃ、情けなくて涙が出そうです。
 
公式が非公式を認めているんですからね。
 
わしなら、
こんなタイトルは絶対つけないよ。
 
マイルス「フィルモアの全貌」とか、「フィルモアの奇跡」とかタイトル付けちゃうけどね。
それにジャケットデザインのダサさは頂けない。
 
それにしてもだ!
声を大にして言いたいのは、内容は鳥肌もんですよ。
キースジャレットとチックコリアのダブルフェンダーローズ。
歪みノイズの競演か!
グチャグチャで破天荒なフィルモア時代。
そして、マイルスの最もビビットな時代。
カッコ良さだけを追求して、ダサいものは全て排除したサウンドってこれを言うんですよ。
 
視覚的にも派手派手でしたね。帝王!♪♪
 
 イメージ 1
 何とも、ダサいデザインでございます。
マイルスが1番カッコよさ求めた時代の音源がこんないダサいデザインだとがっくりします。
 
 
 
 
 

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